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逆にSublime Textを非エンジニア用途で褒めてみる

山本ゆうごです。一番使うアプリ「テキストエディタ」について。

▼メモツールとしてのSublime Textが優れている

PCで一番使うのはメモ。議事録をとったり議事録をとったり。あとは議事録をとったり。SublimeTextはプログラミング向けのエディタではあるのだが、エンジニア以外にも便利なはず。

SublimeTextはカスタマイズの記事が多いのだけれど、ここではカスタマイズなしでの挙動を説明しますね。手元のバージョンはOSX向けのBuild3065。つまりSublime Text 3。

▼未保存でアプリを終了しても復帰する

パソコンが安定するとほとんどPCを終了することがない。ところがたまに再起動するとなあると、「『無題3』を保存しますか?」って延々と聞かれる。Sublime Textなら、未保存でもそのまま終了して次回起動した時には、未保存のファイルを再び開いてくれる。超便利。どうせどっかにあとでコピペするのだからファイルに保存しなくてもいいのだ。

▼拡大と縮小も簡単

メモツールということでいえば、SimpleTextというアプリもある。メモに特化しているだけあって、ファイルの保存という概念がなく、クラウド上に履歴付きでファイルを保存してくれる。これはこれで便利なのだけれど、残念ながらテキストエディタとしての機能は少ない。例えばSimpleTextには文字の拡大縮小の機能がない。議事録をプロジェクターに映しながら書くときとかは文字が大きいほうがいい。SublimeTextは他の一般的なツールと同じく、「CTL+」「CTL-」のショートカットで拡大縮小ができる。

オートインデントも議事録である程度の階層構造を記述したいときには必須。

 

▼未保存のファイルでもタブに一行目が表示される

テキストエディタをメモ代わりに使うと「無題」というタブが並びがち。SublimeTexは、タブに一行目が表示されるので、「無題」がタブにいっぱい並ぶということがない。超優しい。

タブの移動も、一般的な「コマンドオプション←→」で移動できる。大量にタブがあるという「散らかったメモ」の状態でも迷うことが少ない。

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▼ファイルの保存のデフォルトが優しい

標準では、ファイル名を保存するときには、一行目がファイル名になる。だから、議事録を書くときに一行目に、
「引っ越しプロジェクト議事録2015-02-25」
なんて書いておくと、保存時にはそれがそのまま引き継がれる。紙のメモを取るときと非常に似ている。

ということで、SublimeTextをメモツールとして褒めてみた。

▼ここがヤなところ

褒めてばっかりだけど、やなところもある。特に日本語変換との相性。Google日本語変換では、「CTL M」が確定のショートカット(ATOKやMS−IMEも同様)なのだが、それが効かなくなる。予測変換にフォーカスを移したくてタブキーを押してもそれも効かない。議事録書きツールとして褒めているのに、日本語変換との相性がちょっと悪いというのが辛いところ。原因は日本語変換中にもアプリのショートカットが優先されるから。
だから、アプリ側のショートカットを殺せば解決する。
http://beadored.com/sublime-text-3-suggest-tab/
しかしながら、他のアプリと同様に、変換中は変換へのショートカット、確定したらアプリへのショートカットというのが期待する動きなので、そういうのは本当は改善して欲しいけど、なんとなく今のアーキテクチャだと厳しそう。

あと良く言われるマイナスポイントが、SJISが扱えないとかだけど、メモはたいがいどこかにコピペされるから、ファイルフォーマットはそんなに気にならない。

2015-03-01追記

この記事書いた日に、Mac版のSimpleNoteをアップデートしたら、文字の拡大縮小ができるようになっていました。これだけですが、 SimpleNote最強説がぐっと高まります。